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自分のために泣かなくなったのは、いつ頃からだろうか。
高校時代に円形脱毛症から汎発性脱毛症(全身脱毛症)に移行し、症状が変わらない
まま、今年で5年が経つ。現在19歳の学生。
発病当初は、ただひたすら毎日抜け落ちていく髪と、鏡に映る惨めな自分の姿を
見ては、死ぬことばかり考えていた。
…(中略)…
あれから時が経って、冷静に思い返してみると、引きこもっていた時の私は自分が一
番可愛そうで、可愛そうな自分を哀れむために泣いていた。可愛そうだと思うこと
は、一番幸せだと思う事と同じ位気持ちよかったからかもしれない。
自分を哀れんで、他人をうらやんで、本当にやらなければいけないことからひた
すら逃げていた。何をするにもカツラのせいで、ハゲているから出来ないと言い訳ば
かりしていた。辛い事ばかりに目を向けて、嬉しい事、楽しい事を認めたくなくて意
地になっていた。
今は、違う。カツラで苦労する事、不便な事はあるけれど、カツラのせいにして
物事から逃げるのはやめた。自分のために泣く事も無い。
今の自分に出来る事は、あの時の自分を助けてくれた人達のように、他の人の支
えになる事だと思っている。阿部さんのような自己犠牲は出来ないけれど、同じ苦し
みを感じている人の話を聞くことは出来る。他にもできる事があるのではないかと、
日々模索している。
最後に私が今思うのは、生きる事は嬉しい事半分、辛い事半分で当たり前なので
はないか、ということ。
辛いと言って、わあわあ泣くのは赤ん坊だって出来る。そこから卒業した、私の
これからの課題は、「嬉しい事を見つけて他人と共有すること。」そのようにはっき
り言える自分が、今ここに居る、それが今一番嬉しい。
(Linaちゃん)
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